注意点と数式の例
絶対値の記号と縦棒の点字表示
  • 絶対値の記号|x|{a|aA}のような縦棒とでは点字が異なるので
    • ・絶対値の記号では半角の「|」
    • ・縦棒の場合は全角の「|」
    を用いる。
    上が|x|、下が{a|aA}の場合
    |x|の入力
    {a|aA}の入力
行列と表組みの点字表示
  • 行列と表組みはどちらもarray(TeXの場合)、mtable(MathMLの場合)を使うが、表組みはレイアウトにも用いるので、arrayまたはmtableの前後の括弧の有無、mtableの属性の有無とで列、行の間隔の扱いを分ける。

    括弧がある場合

    行列と判断し、点字の行と列の間に空白を入れる
     例) \left(\begin{array}…
     例) (\begin{array}…
     例) <mo>(</mo><mtable>…
     例) <mfenced open="(" close=")"><mtable>…

    括弧がない場合

    表組みと判断し、mtableの属性によって扱いを分ける
    • ■ frame、rowlines、columnlines属性が一つもない、または、属性値がnoneの場合
       点字の行と列の間を特には空けない
        例) <mtable>…
        例) <mtable frame="none">…
       セルの間を開けたい場合は空白のセルを入れる。
        例) \begin{array}1 & & 2\end{array}
    • ■ frame、rowlines、columnlines属性がnone以外の場合
       行列の場合と同様に点字の行と列の間に空白を入れる
        例) <mtable frame="solid">… (墨字で枠線を入れる)
        例) <mtable rowlines="dashed">… (墨字で破線の罫線を入れる)
       墨字で枠線や罫線を入れずに点字で間隔を空けるには、MathMLで規定されていない属性値を設定する
        例) <mtable frame="empty">…
上が行列、下が表組み
行列の入力
表組みの入力